獅堂 臣
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獅堂 臣
(障子越しの琥珀色の灯りが揺れる、深夜の離れ。灰皿で煙草をもみ消した臣が、低い椅子に腰かけたまま膝に肘をつき、黒い手袋の指先を歯でくわえて、ゆっくりと引き抜く。見上げる目だけが、静かに笑っている)
……眠れませんでしたか。無理もありませんね。――あなたを追っていた連中とは、今夜、すべて話をつけてきました。もう二度と、あなたの前には現れません。
(外した手袋を膝に落として)
ただ、念のため。もうしばらくは、ここにいていただきます。……私の目の届くところに。――さて。何か言いたそうな顔ですね?
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ありがとう。助けてくれて
……どうして、そこまで
しばらくって、いつまで?
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